47都道府県制覇の旅 度会町のmission 6/32地区【南中村】

度会町南中村 度会町のmission

こんばんは!三重県のお茶農家の嫁、茶むすめです。
『なかもりファミリー 47都道府県制覇の旅]』の「度会町のmission」の続きです。
「川上」地区の“乙女岩”に続いて、同じ一之瀬の「南中村」という地区の”おうむ石”を目指します。

47都道府県制覇の旅 度会町のmissionとは
2017年7月に始動した家族6人そろって47都道府県を制覇する!という我が家のプロジェクト!
ただ、47都道府県制覇までの道のりを考えた時に、年に1~2県ペースで周ったとしてもあまりにもスパンが長すぎるのと、他県を見る前に、自分たちが住む三重県のことってあんまり知らないよね、という考えから、次の2つのミッションも同時進行で進めることに!

・在住県である三重県はすべての市町を制覇する
・在住町である度会町はすべての在所(地区)を制覇する

家族旅の中で大きな3つのプロジェクト(47都道府県制覇・三重県内の29市町制覇・度会町内の32地区制覇)を進行させていきますが、ここでは度会町内の各地区を訪れた様子を綴ります。夫も含め、ずっとこの町に住んでいる人ですら行ったことのないようなディープなスポットを紹介します。有名な観光名所があるわけではない小さな町なので、皆さんが訪問することは滅多にないと思いますが、自分の住んでいる町に対する興味を広げるきっかけになれば幸いです。

度会町のMISSION

住んでいる度会町は全ての 在所(地区)を制覇すること!度会町

  • mission1 在所に見所がないか調べる
  • mission2 在所を訪れる
  • mission3 在所の看板を 見つけて写真 を撮る
度会町

今回の旅も同じ町内で最も遠い「一之瀬」と呼ばれる地区まで遠征します。
宮川と一之瀬川という2つの川に分断され、川沿い以外はほとんど山なので、一度町の中心部に東進してから南下しなくてはいけません。
車で30分近くかかるので、感覚としては伊勢まで出るのと同じくらい遠いです。

南中村「おうむ石」

地区に入ると、今回の目的地「おうむ石」の案内板を発見。

おうむ石

駐車場(車止め)に行くまでにシカやイノシシの被害を防ぐために地区で設置した柵があり、ちょうど出合で付近にいた地元に方に確認をとってから柵を開けて進入しました。

駐車場から「おうむ石」のある山への入り口まで、舗装された坂道を進みます。

おうむ石

昔は棚田でお米でも作っていたのか、山の中にたくさんの古びた石垣を発見しました。

おうむ石

「おうむ石」の看板発見!
おうむ石は高さ約18メートル、幅40メートル余りの巨岩で、「チャート」と呼ばれる石英質堆積岩、とのこと。
度会町の文化財(名勝)に指定されています。(度会町の文化財は全部で4つ、名勝はここだけだって)

おうむ石

今まで登った町内の名所の山道に比べるとずいぶん整備されているイメージ。

おうむ石

とはいえ、山道は山道。

おうむ石

昭和初期の炭焼き窯の跡が残っていました。

炭焼き窯の跡

やっと中間地点。地元の方が設置したと思われる看板がそこここにあって楽しい。

おうむ石

夏も冬も変わらず岩から湧き出る水、とのことでしたが、この時は飲めるほどの水は出ていませんでした。残念。

おうむ石

こちらはコップも用意されている出水。冷たくて美味しい水でした。

湧き水

画面奥の中央にあるのが「雨宿り石」大きな岩の下に人が入れる位のスペースがあります。

おうむ石

ようやくおうむ石に到着しました!

おうむ石

ちなみに「鸚鵡石」とは、その石にむかって声や音を発するとオウムのようにその声や音のまねをするとされる石のことで、その原理はやまびこに似ているとのこと。
三重県志摩市磯部町にある鸚鵡岩(おうむいわ)が有名なようですが、この南中村のも調べるとちゃんと出てきますよ!

おうむ石

石の右手約30メートルの所にある小さな岩、通称「かたり場」にて、おうむ石に向かって話しかけてみます。
ヤマビコの要領で子供たちが「やっほー!」と叫びまくったけれど、反応はイマイチ。
手を叩いたりすると反響している感覚はあるのですが、オウム返しって感じではありません。
家に帰ってから調べたら、江戸末期の斉藤拙堂(津藩有造館の督学)によると 「石はかすかな声で歌いかけると、一言一笑でも必ず答える。ただ大声で怒鳴ってメロディーがないのは答えようとしない。緩やかに抑揚をつけることだ」(度会町史)とのこと。
大声で叫んじゃダメだったのね。ガックシ。

おにぎり

乙女岩の方が景色がよかったけれど、みんなまだお腹がすいていなかったので、ここらでお昼を。
たっぷり歩いてお腹がすいたのか、持参したおにぎりをペロリと平らげました。
くつろいでいたら、京都から訪れたという男性が登ってきたのですが、私たち一家が語り場を占領してしまっていたので、おうむ石への語りかけができなかったのではないかとちょっぴり後悔。
わざわざ上ってきたのに、私たちのせいでおうむ石との会話を楽しめなかったらごめんなさい。

おうむ石

こんな風におうむ石に近づくことができます。本当に大きい!

いやいや、さすがに登るのは無理でしょう!まさしく断崖絶壁!

おうむ石

入り口まで戻ってきました。記念の1枚。

おうむ石

なぜか魔女が出没!?笑
おうむ石への道のりは登るべき道がはっきり分かるので歩きやすいです。
坂道もそんなに急じゃないしね。茶三郎が自分で歩いて片道20分でした。いい運動!

おうむ石

東明院「南勢新四国八十八ヵ所」

さて、おうむ石を後にして、次に向かったのは同じ「南中村」地区の東明院というお寺。

東明院

ただのお寺だと思って訪れたのが大誤算。有名なのはこのお寺の背後にある「南勢新四国八十八ヵ所」でした。

南勢新四国八十八ヵ所


「南勢新四国八十八ヵ所」とは地区の霊場として建立された巡礼の道。
お寺の背後にある大師山の斜面に、九十九折れの道が続き、この道にほぼ5m間隔に八十八のの祠が並んでいるんだとか。

南勢新四国八十八ヵ所

私は内心「え~~!?また山登り!?」とひるんでいたのですが、旦那と子供たちが喜んで山に入っていってしまったので、仕方なくついていきます。
入山する時は、入り口の東明院で住職に声をかけてから!
対応してもらった奥様に「子供でも登れますか?」と聞いたら「そんなに道はよくないけれど・・・」と心配そうにされたので、「ここに来る前に乙女岩とおうむ石登ってきました!」と伝えたら「それなら全然大丈夫!」と笑顔で送り出してもらいました。

南勢新四国八十八ヵ所

四国八十八ヶ所霊場めぐりのミニチュア版ですね。こちらが第一番。
祠内には必ず二体の石像が祀ってあり、右は光背のある仏様、左は僧侶像とほぼ決まっているそうです。

南勢新四国八十八ヵ所

祠の脇には八十八ヶ所の寺名と管理者の名を示す石柱が立っています。

南勢新四国八十八ヵ所

八十八ヶ所ってことは、当然ながら88ヵ所分、山道を登らなくてはいけないわけで・・・

子供たちとの距離がどんどん離れていきます。
ジグザグに登っていくので、直線距離なら近いのに、道のりは遠い・・・

祠は大半がコンクリート製ですが、屋根のカタチなどに特徴があり、小さな石像も顔立ちが皆さん違うんです。
1つ1つを楽しむ余裕は私にはなかったですけどね。

南勢新四国八十八ヵ所

中には、こんな感じで自然な岩のカタチを活かした祠もあります。

南勢新四国八十八ヵ所

やっとのことで八十八番に到着!!さすがに子供たちの顔にも疲れがみえます。

南勢新四国八十八ヵ所

実際に四国八十八カ所を回ることはなさそうだから、もう一度くらいここにきて、各祠をゆっくり拝みたい気もする・・・

南勢新四国八十八ヵ所

登ってきたということは、当然下りなくてはいけないわけで。これまた疲れました。
なんせここに来るまでに2つ山登っているからね。明日の筋肉痛確定です。

そんなこんなで、今日も充実の家族旅を終えることができました!
元気いっぱいの子供たちはこの後、公園でも走り回り、たくさん遊んで大満足の1日になったようです。

在所の看板はコレ!
度会町南中村
「おおむ石」が見どころだね!

家族の集合写真はコレ
南勢新四国八十八カ所巡り

本当にこの旅を始めなければ、住んでいる町であっても一生訪れなかったであろう場所に足を運べることが楽しくて仕方ありません。
今は子供たちはハードなお散歩を楽しむノリですが、この記録をいつか読みかえして、懐かしんでくれたら嬉しい。

町内の旅はペースアップしないと、近い将来、茶娘Jr.が「町内の謎な山なんて登りたくない」と言う日が来るかもしれません。
真夏の炎天下でこういう山を登るのは無理だし、寒すぎても困るし、日程と制覇する地区を考えながら進めていこうと思います。

それでは、また!

今日も茶娘どっとこむの「茶娘日記」を読んで頂きありがとうございます!
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